スタッフブログ
【スタッフ日記】準備の合間に思うこと
スタッフ日記
2025.09.17
こんにちは、スタッフAです。
9月17日。鹿児島の空は、相変わらず夏の強さを残しながらも、ふとした瞬間に秋の気配を運んできます。今日は朝から太陽が顔を出していましたが、午後になると遠くの方に黒い雲がかかり、一瞬で大粒の雨が降り出すような、忙しい天気でした。現場に向かう途中も、窓に叩きつける雨と、数分後には嘘のように広がる青空に、何度も驚かされました。
そんな空模様の下、今日は谷山の小さな集まりの会場へ。会場に着くと、まずはテーブルや料理の配置を整えるところから始まります。限られたスペースの中で、どうすれば料理が取りやすく、かつ見た目にも美しく並ぶかを考えるのは、実は毎回頭を悩ませる部分です。
この日は「エレガントプラン」を中心に準備しました。大皿に盛り付けられたシーザーサラダを並べると、みずみずしいレタスの緑とチーズの白がぱっと映えて、テーブル全体が明るくなるようでした。隣には、色とりどりのカナッペや鯛のカルパッチョ。どちらも前菜でありながら、料理の顔として十分な存在感があります。
揚げ物を運び込むと、途端に香ばしい香りが広がり、スタッフの間からも思わず「いい匂いだね」と声が漏れます。フライドチキンとエビフライは、どんな世代の方にも喜んでいただける安心感のある料理。ローストビーフを切り分けて並べると、赤身のしっとりとした断面が美しく、仕上げのソースをかける手も自然と丁寧になります。
イカ墨リゾットは真っ黒な見た目が印象的で、テーブルのアクセントに。ラタトゥーユやラビオリも加わり、全体がバランスよく仕上がっていくと、「ああ、これでお客様に楽しんでいただけるな」と胸の中で小さく安堵します。最後にカットチーズケーキを並べると、食事の締めにふさわしい甘やかな空気が漂い、会場が完成したような気がしました。
準備が整った後、ふと窓の外を見ると、またもや雨が止み、淡い夕日が差し込んでいました。バタバタとした作業の合間に、こうして空の変化を眺められるのも、この仕事ならではの時間かもしれません。
料理が並んだテーブルを囲む人々の表情は、私たちスタッフにとって何よりのご褒美です。大げさな言葉ではなくても、笑顔や会話の弾む音が、料理を準備するすべての苦労を帳消しにしてくれます。
鹿児島の晩夏は、天気も気温も落ち着かない時期ですが、その揺らぎの中にこそ、この季節らしい魅力があるように思います。料理もまた同じで、さっぱりした前菜と温かみのあるメイン、そして最後の甘いデザート。そのバランスが整うことで、ひとつの時間が完成するのだと改めて感じました。
今日もまた、季節と人の営みに寄り添うひとときをお届けできたことに感謝しながら、一日の記録をここに残します。
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